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当院のこだわり
白内障手術は基本的には人生で一度しか受けない手術です。
そのため当院では以下についてこだわりをもっております。
- 患者様ひとりひとりに合わせた患者様中心の白内障手術
- 白内障手術はすべて院長が責任をもって執刀いたします
- 丁寧で優しい白内障手術
- 患者様のご希望に合わせた眼内レンズ(多焦点眼内レンズ、乱視矯正眼内レンズ、単焦点眼内レンズなど)を選択する【オーダーメイド白内障手術】
- 最適な眼内レンズを選択するために、最新で精密な検査機械(アルコン白内障手術ガイドシステム「VERION™」)と光学式眼軸長測定機器「ARGOS®」)を導入しております
- アルコン社の最新白内障専門機器「Centurion」を導入し手術効率の向上、手術時間短縮、手術後の炎症軽減に努めます
7.白内障手術のご相談時から、手術後のアフターケアに至るまで、安心して治療を受けていただけるようあたたかい雰囲気作りを徹底します。

「VERION™」

「ARGOS®」 日本アルコンHP


白内障について
白内障とは、目の中でレンズの役目を果たしている「水晶体」という組織が白く濁ることにより、視力・視野に障害が引き起こされている状態です。この組織が濁っていくと、光が網膜にうまく届かなくなり、視力が低下するなどの様々な症状があらわれます。一度濁ってしまった水晶体は元に戻らないため、症状が進行した場合は手術による治療を検討します。
参考:参天製薬ホームページ
白内障の症状
以下のような症状が現れた場合、水晶体が白く濁る白内障が疑われますので、一度ご受診ください。
- 視界に「もや」がかかっているようになり、ものがかすんで白くみえる。
- 暗い所では、ものが見にくい
- 明るい所では、まぶしさを感じやすく、ものが見にくい
- 夜間の運転で対向車のライトや街灯の光、信号などがまぶしく感じる
- ものが二重三重に見えることがある
- 視力が急激に低下した
- 老眼鏡をかけても小さな文字が見にくい
- 眼鏡やコンタクトの度数を変えても視力がよくならない
- テレビやパソコンの画面を見ていると目が疲れる
参考:参天製薬ホームページ
白内障の原因
白内障の主な原因は「加齢」です。水晶体を構成するタンパク質が、加齢や長年にわたる紫外線の影響で、変質し、白く濁ってしまうことによって発症します。これを「加齢性白内障」と呼んでいます。一種の老化現象でもありますので、高齢になるほど発症の比率は高まります。早い人では40代頃から白内障が始まり、70歳以上では5人に4人が、80歳を超えるとほとんどの人が、個人差はありますが白内障の状態にあると言われています。
加齢以外の白内障の原因としては、ぶどう膜炎、緑内障、眼内腫瘍、網膜剥離など、ほかの目の疾病や、アトピー性皮膚炎、糖尿病など全身の疾病の影響、ステロイドの長期投与など薬物の影響、眼球の打撲や異物が刺さるなどの外傷によるもの、放射線や赤外線を受けることによるもの、さらには先天的なものなどがあります。
白内障の治療
【初期の場合】
視力低下や視界のかすみが生活に支障をきたすほどではない場合、定期的に経過観察を行います。補助的に、アンチエイジングのサプリメントを服用していただいたり、点眼薬を処方することもあります。ただしこれは白内障の進行を抑制するためのものであり、白内障の濁り自体は元に戻りません。
【仕事や生活に支障が出た場合】
白内障が進行し、日常生活に支障がでてくれば手術を検討します。白内障の手術は、濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを挿入するというものです。当クリニックでは日帰りで行っています。
白内障は生命に関わるものではありませんが、進行すれば見え方の質が下がり、生活の質にも大きく影響します。また進行すると水晶体が硬くなり手術が難しくなる場合があります。
仕事、介護、ペットなど、さまざまな事情があると思いますので、患者さまに応じた適切な時期に手術を行えるよう検討します。
白内障手術について
白内障手術は、日本では比較的安全に受けられる手術の一つです。一般的に行われているのは、「超音波乳化吸引術」と呼ばれるもので、これは超音波によって水晶体を砕いて取り除き、眼内レンズを挿入するものです。ほかに「水晶体嚢外摘出術」というものがあります。こちらは超音波乳化吸引術が行えないくらい水晶体の濁りが悪化し固くなっている場合などに使われる手術です。
日帰り白内障手術の流れ(超音波乳化吸引術)
日帰り白内障手術の流れ参考例
- 診察・検査
- 手術申込
- 術前検査・手術説明
- 術前診察(手術当日)
- 手術
- 術後診察
【術前について】
- 手術前に受診していただき、視力検査・眼底検査などを行います。
- 眼内レンズの度数を決めるための各種検査も行い、術後の見え方に大きく影響する眼内レンズの種類や狙いについてのご相談もいたします。
- 手術にかかるご費用、合併症について説明いたします。
- 感染予防のための抗生剤を処方致しますので、基本的にその薬を3日前より点眼していただきます。点眼の回数などは医師の指示に従ってください。
*手術後は一定期間、入浴・洗髪・洗顔ができなくなるため、前日に済ましておくようにしてください。食事に関する制限はありませんが、アルコールはなるべく控えるようにお願いいたします。
*手術前日は手術当日に備えて入浴し、十分な睡眠をとりリラックスしてお過ごしください。
【手術当日】
- 手術開始時間の約1時間前に来院していただき、目の状態を確認してから術前点眼薬を開始します。手術当日はお化粧せずにご来院ください。
- リカバリールームでゆっくりしていただき、十分に瞳孔が広がり(散瞳)、手術ができる状態になれば手術室に入っていただきます。
- 目の周りや目の中を消毒し、血圧などのバイタルが問題なければ手術開始となります。
手術の流れ
参考:参天製薬ホームページ
手術時間は白内障の程度や目の状態によって異なりますが約10分程度で終了します。
手術当日は術眼に眼帯を装着しご帰宅いただきます(非手術眼の視力が不良な患者様は透明な眼帯を装着しご帰宅いただくこともございます)。
【術後について】
白内障手術によって良好な視界を得ることができますが(ほかの目のご病気をお持ちの場合や目の状態によって視力回復の程度は異なります)、その状態を維持するために、以下のような注意事項がありますので、しっかりとお守りいただきますようお願いいたします。
手術直後〜1週間後
指導されたとおりに目薬を点眼する
眼内炎(術後眼内感染)予防のために、抗菌薬、炎症をおさえるステロイドと非ステロイド性抗炎症薬の3種類を処方されることが一般的です。差す間隔も定められているので、指導された内容はきちんと守りましょう。
むやみに眼を触らない
手術した傷からばい菌が入るのを防ぐために、眼を強く叩いたり、こすったりしないように気をつけましょう。
洗顔・洗髪を1週間は控える
固く絞ったタオルで拭くことは可能です。
飲酒・喫煙を1週間はなるべく控える
眼に刺激となることがあります。食事には特に制限はありません。
身だしなみにも注意を
お化粧は、手術から1週間は控えめにしましょう。
アイメイクは1カ月間はやめておきましょう。
美容院でのヘアカラーやパーマも、手術後1カ月経ってからにしてください。
電気カミソリによる髭剃りは、手術の翌日から可能です。
仕事や運動はほどほどに
軽い散歩や日常での家事、デスクワークであれば手術の翌日から可能です。
重いものを持つなどの重労働は、手術後1週間は控えましょう。
また、汗をかくような運動も1週間は控えましょう。
見え方が安定すれば、運転は可能です
だいたい手術後1週間程度で見え方が安定しますが、無理はせず、見え方に十分慣れてから運転するようにしましょう。
手術1ヶ月後
通常のスポーツは手術後1ヶ月まで控える
汗をかかない程度の軽いウォーキングなどは翌日からでも可能ですが、砂が眼に入ったり、眼を打ったりする可能性があるスポーツは、手術後1ヶ月経過してから行うようにしてください。水泳も1ヶ月程度経ってからで、その際は感染予防のためにゴーグルを着用してください。詳しくは医師に相談の上、指示に従ってください。
旅行は、できれば手術後1ヶ月は控える
海外など遠方への旅行や温泉の利用等は、手術後1ヶ月以降にしたほうがよいと考えます。外せない予定がある場合、事前に医師にご相談ください。手術日を調整するなど対応いたします。
手術の2ヶ月以降
視力が安定してから眼鏡を作る
患者さんによって差はありますが、裸眼での見え方が安定するのは手術からおよそ1~2ヶ月後です。眼鏡を作る場合は、視力が安定するまで十分な期間を設けたほうがよいです。
眼内レンズについて
当院でこだわっている部分です。水晶体の代わりに挿入する眼内レンズは焦点の合う距離があらかじめ決められており、合わせる焦点によっていくつかの種類があります。単焦点レンズ、多焦点レンズ、さらにそれぞれに乱視度数加入付き眼内レンズがあり、患者さんと相談しつつ、種類や度数を決定していきます。
多焦点眼内レンズの詳しいことに関しましては日帰り多焦点眼内レンズ白内障手術をご参照ください。
単焦点眼内レンズ(保険適用) | 単焦点眼内レンズは、単焦点、つまりピントが1ヶ所に合うレンズです。焦点を合わせる位置は近く、遠く、中間など事前に決める必要があります。近くに合わせた場合は、遠くを見る際には近視用メガネが、遠くに合わせた場合は、近くを見る際には老眼鏡が必要になります。ただし多焦点レンズと比較し、よりクリアに見え、レンズ費用、手術費用ともに保険適用となりますので、眼鏡をかけても構わないという方に適しています。 |
多焦点眼内レンズ(選定療養・自由診療) | 多焦点レンズは単焦点レンズと異なり、近く、遠く、中間といった複数の焦点に合わせられる遠近両用のレンズです。仕事や趣味、スポーツを行う際などに眼鏡の使用頻度を減らしたいという方に適したものです。しかし、夜間にライト等を見ると、光の周辺に輪がかかって見えたり、眩しさを感じたりすることがあるため(ハロー・グレア現象)、夜間の車の運転などには不向きとされています。また多焦点レンズを選んだ場合は選定療養(※)・自由診療となります。 →日帰り多焦点眼内レンズ白内障手術 |
多焦点眼内レンズ(低加入)(保険適用) | 当院では、保険適用が可能な多焦点眼内レンズ「参天製薬社レンティスコンフォート(乱視あり/なし)」も取り扱っています。患者さんの生活スタイルをお伺いし、ご提案をさせていただきます。 |
乱視度数加入付き眼内レンズ(保険適応/選定療養/自由診療) | 主に角膜乱視を矯正するための眼内レンズです。手術前の検査で角膜乱視についても確認し、それにあわせた眼内レンズを使用することで、術後の乱視を軽減します。保険適用のレンズもあります。当院ではアルコン白内障手術ガイドシステム「VERION™」を使用し乱視軽減による裸眼視力の向上を目指しております。 |
※「選定療養」とは、追加費用をご負担いただくことで、保険適応の治療と保険適応外の治療を併せて受けることができる制度です。当院は多焦点眼内レンズの白内障手術を行う医療機関として届出をしています。具体的には以下のようになります。
・手術費用…単焦点レンズと同様に健康保険適応
・多焦点レンズの代金…単焦点レンズとの差額を患者さんに別途ご負担いただきます。
(レンズの種類は国内認可されたレンズ限定となります。)
参考:参天製薬ホームページ
選定療養以外の多焦点眼内レンズも患者さんのご希望を考慮しながら選択いたします。
多焦点眼内レンズの対象となる患者様には診察時に詳細をご説明致します。
費用について
手術費用に関しての詳細は、受診された際にお伝えさせていただきます。
【手術給付金について】
生命保険・医療保険に加入されている方は、白内障手術において、手術給付金が受け取れる場合があります。手術前に加入されている保険の契約内容をご確認ください。
【高額療養費制度】
「高額療養費制度」は、医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する制度です。ちなみに両目ともに白内障であり、手術を検討されている方は、同月内で両目の手術を実施することで、1ヶ月以上を空けて片方ずつ手術をするより自己負担額が抑えられます。上限額は、年齢や所得に応じて定められており、患者さんによって異なります。
詳細は、加入されている保険者にお問合せください。