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翼状片

こんな症状はありませんか?

  • 白目の鼻側が赤くなっている
  • 黒目の一部が白いものに覆われている
  • 目がゴロゴロする感じがある
  • 常に目が充血しているように見える
  • 目の見た目が気になる
  • 最近、乱視が強くなってきた

これらの症状がある方は、翼状片の可能性がありますので、てるばやし眼科での診察をお勧めします。

翼状片とは

翼状片(よくじょうへん)は、白目の鼻側から黒目(角膜)に向かって三角形の形をした組織が侵入してくる眼疾患です。結膜下の組織が異常に増殖するもので、悪性ではなく良性の変化です。いわば目の「ほくろ」のような存在ですが、見た目の変化だけでなく、進行すると乱視や視力低下の原因になることもあるため、適切な診断と治療が必要です。
残念ながら、翼状片が自然に消失することはありません。進行を遅らせる方法はありますが、一度形成された翼状片を完全に除去するには手術が必要です。

翼状片の原因と発症しやすい方

翼状片の明確な原因は解明されていませんが、以下のような要因が関与していると考えられています。

  • 日光に多く当たる環境にいる方
  • 農業、漁業、建設業などの屋外労働者
  • 慢性的な角膜上皮障害を繰り返す方
  • 目に異物(砂埃などの刺激物)が入りやすい環境にいる方

特に日本では、鼻側に発生することがほとんどです。4050代以降の方に多く見られますが、若年層でも発症することがあります。

翼状片の進行と症状

翼状片は少しずつ進行していく疾患ですが、進行速度には個人差があります。自然に治ることはなく、進行を完全に止める薬物療法もありません。

初期

  • 鼻側の結膜に軽度の炎症や充血が見られる
  • 角膜への侵入はわずか
  • 自覚症状はほとんどない場合が多い

中期

  • 角膜への侵入が進む
  • 炎症部分が盛り上がり、まばたき時に擦れて不快感が生じる
  • 目のゴロゴロ感や充血が目立つようになる

進行期

  • 白目の組織が黒目に大きく入り込む
  • 角膜が引っ張られて歪み、乱視が生じる
  • 視力低下が起こり始める

重症期

  • 瞳孔領(黒目の中心部)まで組織が覆う
  • 強い乱視や視力低下
  • 矯正視力も低下する

翼状片を放置するとどうなるか

軽度の翼状片であれば、進行が緩やかで視力に影響しないこともあります。しかし、多くの場合は徐々に進行し、以下のようなリスクが生じます。

  • 角膜への侵入が進行し、乱視が悪化
  • 瞳孔領まで覆われると著しい視力低下
  • 炎症の慢性化による不快感の増加
  • 手術が必要になった場合の難易度上昇

早期発見・早期治療が視力維持のためには重要です。見た目の変化に気づいたら、お早めにてるばやし眼科にご相談ください。

翼状片の診断

てるばやし眼科では、以下の検査により翼状片の診断と進行度の評価をおこないます。

  • 細隙灯顕微鏡検査(翼状片の大きさや侵入度を詳細に観察)
  • 視力検査(視力低下の有無を確認)
  • 角膜形状解析(乱視の程度を測定)
  • 写真撮影(経過観察のために状態を記録)

鑑別診断が重要

翼状片に似た疾患として、偽翼状片(化学眼外傷や角膜潰瘍などの治癒過程で生じるもの)や結膜弛緩症などがありますので、正確な診断が重要です。

翼状片の治療法

翼状片の治療法は、症状や進行度によって異なります。

保存的治療(軽度の場合)

  • 人工涙液(乾燥による刺激を緩和)
  • 抗炎症点眼薬(炎症や充血を抑制)
  • 紫外線防止(サングラスや帽子の着用)

軽度で視力に影響がない場合は、定期的な経過観察と保存的治療で様子を見ることができます。ただし、点眼薬をさしても翼状片が根治されるわけではなく、進行を遅らせる効果が主となります。

手術療法(中等度〜重度の場合)

このような場合には手術を検討します
  • 角膜の1/3以上に侵入している
  • 乱視や視力低下が生じている
  • 見た目が気になる
  • 不快感や充血が強い
手術の方法
  • 翼状片切除術(角膜から翼状片組織を丁寧に剥離)
  • 結膜弁移植術(正常な結膜で欠損部を覆い、再発を予防)
  • 必要に応じた再発予防処置(マイトマイシンCなどの薬剤使用)
手術について
  • 外来日帰り手術でおこないます
  • 局所麻酔を使用するため痛みはほとんどありません
  • 手術時間は約30分程度
  • 術後1週間以内に抜糸をおこないます

手術は局所麻酔下でおこなうため、手術中の痛みはほとんどありません。術後も適切な処置と点眼薬で不快感を最小限に抑えることができます。

術後の経過と再発について

術後の経過

  • 手術直後は目のゴロゴロ感や充血が見られますが、抜糸後に軽減します
  • 充血は個人差がありますが、徐々に改善し約1ヶ月で落ち着くことが多いです
  • 定期的な診察で経過を確認します

再発について

再発の可能性はありますが、現代の手術法では再発率は低くなっています。特に若年者や大きな翼状片の場合は再発リスクが高いため、術後の定期検診が重要です。

再発した場合、元の翼状片よりも大きくなることもあります。そのため、次のような再発予防策が重要です。

  • 紫外線対策(サングラス着用など)
  • 処方された点眼薬の継続使用
  • 目の乾燥や異物感がある場合は早めに受診
  • 定期検診の継続

てるばやし眼科の翼状片治療

てるばやし眼科では、患者さまの症状や生活スタイルに合わせた最適な治療プランをご提案しています。軽度から重度まで、翼状片のどの段階でも適切に対応いたします。
翼状片は進行性の疾患であり、早期発見・早期治療が重要です。目の見た目の変化や不快感でお悩みの方は、お気軽に当院までご相談ください。